映画「連合艦隊」に宇垣中将役で出演されている高橋幸治さん。
栗田長官とは相性が悪いのです。
それにしても反論覚悟で堂々とご自分の持論を述べるところは、
高橋幸治さんらしくて好きです。
「参謀長、レイテに突入するとなると、
大きな艦の方が威力も大きいし、
旗艦を大和に変更したらいかがですか?」
「大和には次席指揮官の貴官がおられる。」
「私は2番艦の武蔵に移ってもいいのだが。」
「いや、しかし途中で敵の艦隊と出くわさないとも限りません。
艦隊決戦ともなれば旗艦は身軽な方がいいでしょう。」
「やたらと艦隊決戦を口にするようだが、
今度の作戦の主眼は、レイテに突入して、
敵上陸部隊の粉砕と輸送船団の撃滅にある。」
「敵の輸送船如きを叩くのに、虎の子の我が艦隊を擦り潰してもいいんですか?」
「フィリッピンを失えば、南方資源地帯との補給路を絶たれる。
油がなければ、艦隊もただの鉄屑同然。」
「そんなことはわかっている。」
「どうも私には艦隊司令部の意思統一すら不十分と思われてならない。
長官、旗艦は愛宕か大和か、どうします?」
「旗艦変更の要なし。」